出会いに恵まれない大人の男女たちが利用する出会い系サイト。悪質なものもあるが結婚など真面目な出会いを目的としたサイトではマナーを守り利用している人が多い...
しかし残念ながら援助交際などの未成年が出会い系サイトを利用することによる事件が多発し、2009年から全ての出会い系サイトでは異性に連絡する前に免許証などの身分証明書の提示が必須となった。
そこで困ったのが「生活保護受給者」たちである。免許証も保険証も無い彼らは、年齢を証明するものが住民票ぐらいしかない。役所へ行き申請すれば住民票は取得できるが、サイトに登録しすぐに利用できないことなどに対しモンスタークレーマー化し大暴れしているという。
現在多数の生活保護需給者からのクレーム対応に追われている、出会い系サイト管理人のAさんに様々な「生活保護受給者のモンスタークレームエピソード」を伺うことができたので、ここでご紹介しよう。
1.生活保護受給者証で認証をしようとする
出会い系サイトの年齢認証には、生年月日の記載された身分証明書が必要。しかし生活保護を受けている人はそういった証明書がないため、認証するには役所に行き住民票を取得しなければならない。もちろん年齢が記載されていない生活保護受給者証や医療券では証明をすることができないのだが、役所に行くのがおっくうな利用者から「これで金貰ったり医者行けるんだから、会社の身分証とか保険証と一緒だろ!」と電話で怒鳴られたりすることが多々あるそうだ。
2.割に合わないから年収800万以上じゃないと付き合えない
Aさんの管理するサイトでは、プロフィールに自由に書き込める欄があり、登録した女性たちは希望する男性像を自由に書き込める。一般利用者からの通報により発覚したのだが、子持ち独身の女性のプロフィール欄に「生活保護を受給してますが、年収が低い男性だと割りに合わないのでお付き合いできません。年収800万円以上の男性を希望します。」という内容であった。もちろんそのアカウントは即停止されたそうだが、後にその女性から烈火のごとき怒りの電話がかかってきたたことは言うまでも無い。
3.女性から返事が来ないから金を返せ 無理なら内容証明を送る
Aさんの管理するサイトでは、女性へメールを送るのに一通数十円がかかる。女性とやり取りをしているうちに合わなければお断りをされる可能性もあり、初めて送るメールでも返事が無い場合がある。生活保護受給者証で年齢証明をしようとした男性の一人がその後やっと住民票を取得し登録。一人の女性へ一通のメールを送ったのだが返事が来ず、それにかかった金を返せと電話を寄こしたそうだ。もちろんAさんは断ったのだが、そうするとその男性は激怒。「金を返せなければ内容証明を送り訴える」と言ったそうだ。
4.所持していない高級車や豪邸の写真をプロフィールに使用し、会った女性からクレーム 男性は逆ギレ
Aさんの管理するサイトでは、プロフィール内に利用する写真には、自分の顔写真以外にも自由に画像をつける事ができるとのこと。しかしまた生活保護受給者証で年齢証明をしようとした男性の一人がなぜか高級外車や豪邸の画像をプロフィールに利用。その後とある女性と出会ったそうだ。
しかし女性から後にこういったクレームが届く「この男性はプロフィールにあった高級外車や豪邸はメールでは所有していると言ったにもかかわらず実際は所有しておらず、本当は軽自動車を運転し、ワンルームのアパートに住んでいた きちんとしたプロフィールに変えるよう警告してほしい」と。男性にその事実を伝えると、「これは好きな車と家の写真だ!何が悪い! その女こそ俺に直接言えばいいのに大変失礼だ! お前らもグルなのか!?」とメールで逆ギレ。その後クレームの電話を2時間ほどぶっ続けでかけ、退会したという。
今回Aさんからは4つのエピソードを聞くことができたが、他にも様々な事件があったとのこと。そもそも生活保護で有料の出会い系サイトをやること自体いかがなものかと思うのだが……。出会い系サイトを管理するのも、心労が絶えないようだ。
- [2011/05/27 14:45]
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